2017年1月6日金曜日

やっぱり生きていることは素晴らしい (詩)

考えるまでもなく、人は自分の人生と対峙しながら生きている。

例え、どんなに幸福な家に生まれようと、
また、素晴らしい才能に恵まれようと、
生きている限り、
決して、良いことばかりではない。
苦しいことや、悲しいことが起こる。

それが生きるということだ。

ましては、恵めれない生活環境や社会に生まれ、
その中で生きるなら、
人は、もっと強くならなければならない。

自らの人生を受け止め、その現実を噛みしめ、
それを肥やしにしながら、
生きていくしかない。

それがいつか、その人を鍛え、
強く、豊かで優しい心を育て上げる。

それが生きるということだ。

どんな人も、どんな生き方も、
必ず、試練の嵐に叩かれ、
またうららな春の日差しに抱かれる。

それらが、
どんな人も、
どんな生き方にも、
強く、豊かで優しい心を贈るだろう。

それが、生きるということだ。

生きることを見つめることで、
人は、他者を想うことを知る。

生きることにこだわることで、
人は、命の重たさを知る。

詩集『心象色彩の館』 目次

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